2024年1月20日、Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)の大森元貴(おおもりもとき)さんが、突発性難聴の診断を受けたことを発表しました。
大森さんが発症した突発性難聴とはどんな病気なのか?これからの活動はどうなるのか解説します。
突発性難聴とはどんな病気?
突発性難聴は、突然、左右の耳の一方(ごくまれに両方)の聞こえが悪くなる疾患です。音をうまく感じ取れない難聴(感音難聴)のうち原因がはっきりしないものの総称で、幅広い年代に起こりますが、特に働き盛りの40~60歳代に多くみられます。
厚生労働省e-ヘルスネット
40歳代からの発症が多くみられるとの事ですが、大森元貴さんはまだ27歳です。
突発性難聴の原因は?
音を感じ取って脳に伝える役割をしている有毛細胞が、なんらかの原因で傷つき、壊れてしまうことで起こります。有毛細胞に血液を送っている血管の血流障害や、ウイルス感染が原因であると考えられていますが、まだ明らかになっていません。
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ストレスや過労、睡眠不足などがあると起こりやすいことが知られています。また、糖尿病が影響しているともいわれています。
明らかな発症原因はまだ分からないようですが、Mrs. GREEN APPLEは昨年のレコード大賞を受賞し、紅白歌合戦にも出場、年末の音楽特番に引っ張りだこでしたので、かなり忙しかったと思われます。
突発性難聴は治るの?
治療は、内服や点滴の副腎皮質ステロイド薬による薬物療法が中心になります。また、血管拡張薬(プロスタグランジンE1製剤)やビタミンB12製剤、代謝促進薬(ATP製剤)などを使うこともあります。ストレスの影響が考えられるときは、安静にして過ごします。
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十分に回復しない場合や全身投与が難しい場合は、耳の中にステロイドを注入する「ステロイド鼓室内注入療法」が行われることがありますが、その効果に対する評価は定まっていません。
発症後1週間以内に、それらによる適切な治療法を受けることで、約40%の人は完治し、50%の人にはなんらかの改善がみられます。ただし、治療開始が遅れれば遅れるほど治療効果が下がり、完治が難しくなってしまうので、注意が必要です。
大森さんは、1月19日に左耳が聞こえづらい症状が現れてから20日には医師の診断を受けているという事なので、適切な治療を開始しているでしょうから、約40%の確率で完治が見込めるということになりますね。
Mrs. GREEN APPLE公式サイトの発表
公式サイトのX(旧Twitter)で以下のように発表されました。
いつもMrs. GREEN APPLEを応援いただきありがとうございます。
メンバーの大森元貴につきまして、
昨日1月19日、左耳が聞こえづらい症状があらわれ、
本日病院で医師の診察を受けた結果、突発性難聴と診断されました。
今後に関しましては、医師による診断および適切な治療を受け、
症状と向き合い、本人の意思を尊重しながら活動を続けて参ります。
また、現在発表されているライブ等に関しましては、
現時点では実施する予定となっております。
ファンの皆様、ならびに関係各位にはご心配、ご迷惑をおかけいたしますが、
何卒ご理解いただき、変わらぬ応援を宜しくお願い申し上げます。
2024年1月20日
Project-MGA
Mrs. GREEN APPLE公式サイト
活動は休止せず、ライブも予定どおり行うとの事です。
また、大森さん本人もX(旧Twitter)に投稿しています。
元気だという本人の投稿があると、ファンはひと安心ですね。
過去には堂本剛・浜崎あゆみなども発症
同じく突発性難聴をKinKi Kidsの堂本剛さんは2017年に発症、2018年に復帰していますが、完治はしていないそうで、不調の再発を繰り返していながら活動を続けています。
浜崎あゆみさんは2000年に発症しましたが、ライブツアーを続行したため、左耳の聴力をほぼ失っており治療も出来ない事を公表しています。
まとめ
早期に適切な治療を行えば、高い確率で完治・改善が見込めるという突発性難聴ですが、反対に数日治療が遅れると完治が難しくなるという病気でした。
大森さんはとても高い歌唱力をお持ちのボーカリストなので、完治して変わらず素敵なパフォーマンスを魅せ続けてほしいと思います。
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