はじめに
近年、芸能界での性被害問題が大きく取り沙汰されています。元人気女優の若林志穂さんも、過去に性暴力被害に遭った経験を持っています。今回は、若林さんの告白と、その後の人生について詳しく見ていきましょう。
若林志穂の性被害告白
若林志穂さんは、2022年11月に自身のYouTubeチャンネルでライブ配信を行い、性暴力被害に遭った過去を赤裸々に告白しました。
被害の詳細
若林さんは、ミュージシャンの「N」と共演していた際、違法薬物の使用を目撃しました。その後、Nに監禁され、性的暴行を受けたと訴えています。この壮絶な経験により、若林さんは複雑性PTSDを発症してしまいました。
誰もが知る有名人から深刻な性暴力を受けたことは、大変衝撃的な出来事でした。
若林さんはこのNによる性暴力以外にも、複数の人物からの性被害も告白しています。
「いまも現役で活躍されている、時代劇が得意な大御所俳優さんは、あいさつ代わりにお尻をさわるのが当たり前でした。
一時期、所属していた芸能事務所の社長も、しつこく言い寄ってきました。
恐ろしかったのは、1990年代前半にVシネマで大人気だった俳優Yさんです。いつも睡眠薬を飲んでいるそうで、ある撮影所でお会いした際『よく眠れてる? 眠れないならおすすめの薬があるよ』と声をかけられました。
一度断わったのに、その後、私の泊まっているホテルの部屋にまで突然やってきて『これ飲みなよ』と、Yさんから白い錠剤を渡されたんです。断わりきれずに缶チューハイとともに飲むと、意識を失いました。気がつけば、ベッドの上でYさんが馬乗りになっていて……。
同時期には、宴席の帰り道に泥酔したある俳優さんに『ホテルに行こう』と誘われ、服をたくし上げられ下着のなかに手を入れられたこともありました。なんとか取り成して逃げることができましたが、
当時の芸能界は、こんなことが日常茶飯事でした。
告白に対する反応
若林さんの告白には、賛同と批判の両方の声が上がりました。一部の視聴者からは、「不自然な振る舞い」や「笑いながら話すのはおかしい」といった批判がありました。
批判の例 | 若林さんの反論 |
---|---|
カメラ目線で髪の毛を意識しながら話しているのがおかしい | 被害者として普通の行動ができるはずがない |
笑いながら話しているのがおかしい | PTSDの症状として、笑ったりするのは自然な反応 |
若林さんは、被害者として普通の行動ができるはずがないと反論しました。複雑性PTSDの症状として、笑ったりする反応も起こり得ると説明しています。
性被害の影響
この経験は、その後の若林さんの人生に深刻な影響を及ぼしました。
恐怖と苦しみ
- 男性不信、セックスへの恐怖心
- 「気持ちよさを感じたことがない」と告白
- 母親になりたい願望もあるが、レイプされた身では無理
若林さんは、男性や性行為に対する強い恐怖心を抱えるようになりました。セックスが怖く、一度も気持ちよさを感じたことがないと赤裸々に語っています。一方で、母親になりたいという願望もあったそうですが、レイプされた身では二度と経験できないと嘆いていました。
芸能界引退とその後の生活
性被害により、若林さんは2009年に芸能界を引退することを決めました。その後は障害年金や生活保護を受給しながら生活を送っているそうです。
加害者に対しては、許す気持ちにはなれないと述べています。謝罪もなかったことから、若林さんの心の傷は未だに癒えていないのかもしれません。
まとめ
若林志穂さんの性被害告白は、芸能界における構造的な問題を浮き彫りにしました。性暴力は決して許されるものではありません。若林さんのような事例が、二度と起こらぬよう、業界での取り組みが求められています。
一人の人間が、未だに深い傷を負っていることに思いを馳せると、胸が痛みます。被害者支援の重要性を再認識すると共に、加害者への毅然とした姿勢が必要不可欠です。若林さんの告白から、私たちが学ぶべきことは多くあります。
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