出会い系パパ活アプリで3億円 マインドコントロールされ犯罪に手を染めた西村恵梨奈容疑者 高齢男性退職金狙いの手口

出会い系などのサイトで知り合った高齢の男性から1億5000万円あまりを騙し取ったという罪で、元看護師の西村恵梨奈(にしむらえりな)被告に12月15日、懲役3年執行猶予5年の判決が言い渡されました。

この記事では、西村被告が犯罪に手を染めるまで、高齢男性を狙い騙した手口、西村被告をマインドコントロールして吸い上げた金で豪遊していたという自称投資家の吉田清一被告について解説します。

西村恵梨奈(にしむらえりな)のプロフィール

マッチングアプリに登録された西村被告の画像

マッチングアプリに登録された顔写真からも、とても可愛らしい女性であることが分かります。

高齢男性を狙い交際を匂わせる

マッチングアプリには、次の文言が並びます

『年上が好きなんです。前は65歳の男性とお付き合いしていました』

『高齢者が好きで恋人になりたい』

『お父さんぐらいの年齢に憧れます』

この言葉を信じコンタクトを取ってきた高齢男性とすぐに会い、真剣交際を始める事を匂わせながら、自分の不幸な身の上を語り出します。

• 『大学の奨学金やカードローンで1500万円ほど借金がある』
• 『返済ができなかったら、弟が奨学金を借りれない』
• 相手に看護師免許を見せ『借金を返済しないと復職できない』

交際の為には、まずお金の問題を解決しなければいけないと相手に思わせていたようです。

被害総額は3億円

大阪府警によると、西村被告に金を騙し取られた男性は合計71人、被害の総額は約３億2000万円に上り、中には5720万円もの大金を西村被告に渡した男性、老後の資金として保有していた大切なお金を渡した男性もいるとのことです。

被害届を出さなかった被害者もいる

「借りるときは事前に準備した借用書を渡し、ちょっとずつ返済もしている。数千円程度だが、借りたまま連絡を断つと詐欺だとバレるし、少額でも返せば“返す気があるのかな”と思わせることができるかもしれないから」

捜査関係者

被害に遭った男性の平均年齢は61歳。ほとんどは未婚の男性ですが、中には既婚であることを隠していた人もいるとのことで、こういった場合、家族に知られる事を恐れて被害に遭ったことを言い出せないでいる被害者もいるのではないかとの捜査関係者の話です、

マインドコントロールされていた

高齢男性を騙して手に入れたお金は、どこへ行ったのか、そのほとんどは共同生活をしていた51歳の吉田清一被告(同容疑で起訴)へ渡っていたようです。

吉田被告と西村被告:ABCテレビ

元は、吉田清一被告の経営していた会社の求人に西村被告が応募したきっかけで知り合ったふたり。

吉田被告に勧められるまま、吉田被告に借りた金で株取引に手を出した西村被告が多額の損失を出したことから、脅されるままに詐欺に手を染めてしまったようです。

詐欺をさせられるだけではなく、吉田被告から以下のような支配を受けていた西村被告。

• 吉田被告のマンションで共同生活を強いられる
• 親や友人との連絡を絶たれる

• 外出や食事、睡眠、排泄などすべての行動を管理される
• 高齢者からカネを引っ張るため、避妊具なしで性的行為をするように命令される

裁判ではマインドコントロールされ、心理的に従属的立場であったことを認められ、西村被告に汲むべき事情があると判断されました。

自称投資家の吉田清一被告

西村恵梨奈(にしむらえりな)被告を洗脳支配して、高齢男性から騙して奪った大金を全て手に入れていた吉田清一被告。被害者への弁済はできるのでしょうか？

中年男は冬でも短パンに裸足のサンダル履き。昼間も働きに出ている様子はなかった

同じマンションの住人の話

働いている様子が無かったとの事から、騙し取ったお金を使って生活をしていたのだと思われます。

「もし更正の機会を与えていただけるなら、前に進んでいきたいと思います」と法廷で話した西村被告。男の支配下に置かれ逆らえずに言われるがまま詐欺を働かざるをえなかった情状酌量の余地があるのかもしれません。