名古屋城 転落事故で大ケガ隠蔽の造園会社社長 佐々木信也容疑者と弟の佐々木健二容疑者逮捕

名古屋城の除草作業中、作業員が転落した際に放置したとして、愛知県警捜査1課と中署は23日、造園会社の社長佐々木信也容疑者と従業員で弟の佐々木健二容疑者を逮捕しました。

この記事では事件の概要と、件の造園会社について、また兄弟で逮捕された容疑者について解説します。

目次

事件の概要

2023年7月13日、石垣で除草作業をしていた男性作業員(61)が約7・2メートル下の堀の底に誤って落下し、右太ももや胸の骨を折る大けがをしたにもかかわらず、救急車を呼ばず草の陰に2~3時間にわたって放置。さらに作業員を病院に連れて行った際、「名古屋城のことは言うな」「わかっとるな」などと虚偽の説明をするよう強要したとしている。

毎日新聞

骨折は激しい痛みを伴いますが、その状態で2~3時間放置するというのは信じられないです。ましてや暑い季節の屋外です。いくら草の陰とはいえ熱中症の危険もありますよね。

作業員には後遺症が残る

 「すぐに運ばれることなく、とにかく隠れろと、観光客から見えるので隠れろということで、草むらの奥の方に隠れて2時間ほど観光客がいなくなるまで待機してました」(被害を受けた男性) 

メ~テレNEWS

この事故で、61歳の男性は歩くことが難しくなり、杖をついての生活を余儀なくされているそうです。

当然ながら、以前のように仕事はできないでしょうし「2人に僕と同じ生活をしてみてほしい。許せないし、罪は償ってもらいたい」とおっしゃっているそうで、そのお気持ちも最もだと思います。

佐々木信也容疑者の造園会社は「庭源」

「庭源」について

佐々木信也容疑者が社長を勤める造園会社は庭源(にわげん)です。

株式会社 庭源
  • 〒490-1323 愛知県稲沢市平和町塩川226-1

逮捕された佐々木兄弟

兄:佐々木信也容疑者 社長

弟:佐々木健二容疑者 現場監督

名古屋城のことは言うな

数時間放置され、やっと病院へ連れていってもらえたと思ったら、「名古屋城のことは言うな」「わかっとるな」「自分の会社の土場(どば)でやったと言え」などと嘘の説明をするように強要された作業員の男性。

放置されなければ、予後はもう少し改善していたのかもしれないですよね。

なぜ虚偽の説明をさせたのか

名古屋市からこの除草工事を受注していたのは、千種区の「高村造園」で、庭源はそこから請け負った業者であり、いわゆる下請けです。事故や問題があれば、次回から別の業者へ仕事が回されるかもしれないという危機感から、事故を隠蔽し、嘘の説明をさせるという判断に至ったのかもしれません。家族経営や、従業員が少ない会社は一件一件の仕事が経営に直接響くでしょうから、取引がひとつ無くなるだけでも大きな痛手になると思われます。

おそらく今後の仕事に影響が出るのを恐れて、なんとか隠そうとしたのだと思われますが、嘘が発覚したときに、正直に事故を報告した場合とは比較にならないくらいの損害が出るとは考えなかったのでしょうかね。

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